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アップのペースのお話

ランナーの方、貴方のアップのペースはどのくらいですか?

走り始めて間もない方は6分/km程で走っている方が多いのではないでしょうか。
5㎞を30分くらいで走るペースです。

 

この速さだと、荷重移動がカカトから母指球辺りへと、
着地→離地(蹴り出し)までの足裏のトレースラインに沿って
荷重が移動する走り方になる、基準となるペースです。

これより速いペースだと着地のポイントが前に移動していきます。

 

ランニングに慣れてくると、徐々に走行ペースが速くなっていきます。
スピードが速い方が着地時間が短いので、筋肉への負担が軽減できます。

 

しかし、走行ペースが上がると力の強い筋肉ばかりを使用する傾向が強くなります。

人間の脳というのは力の強い使いやすい筋肉を使うことが「効率的」とするため
(つまり「楽」をしているんですね)、速いスピードで走るよう指令するのです。

 

脚力があるシリアスランナーなどにとってはキロ6分というペースで走るのは
なかなか辛いものなのです。当店のお客さんなんかもそう仰っています。

 

キロ6分というペースでアップする目的は、
腹筋や脚の内転筋群を「使える」ようにするためなのです。
そのペースで走り辛いと仰る方は、
使いづらいそれらの筋肉に指令を出すことを、脳が好まないからなのです。

 

しかし、これらの筋肉が「使えるもの」になれば、
「メインエンジン」である強い筋肉をサポートする「補助エンジン」となり、
更に上半身の姿勢を保持しやすくなるという効果もあるのです。

 

これらの筋肉を使えるようにするためには、足をコントロールしてくれる
「硬い」シューズが必要となります。


何より大事なのは「カカト」の部分。カカトをホールドして支える最重要パーツ。
そしてジャストサイズのシューズでシューレースを弛みなく締め、
足の甲をホールドすること。


これで、アップ効果、ジョギングのトレーニング効果が出ます。

レース用の柔らかシューズで「ジョギング」なんて、
筋肉と時間を無駄遣いしてますよ~。勿体ないですホント。