足育(あしいく)のススメ

~子供たちの未来のために~

 現代社会において、靴のない生活は考えられません。

 

 しかし靴という「大切な道具」について正しい知識を持っている日本人はあまりにも少ないのです。私達の国における「靴」の歴史文化というものは実に浅く、日本人の殆どが靴を履くようになったのは第二次世界大戦後しばらく経ってからなのです。

 つまり、わずか70年ほどの歴史しかありません。靴を1000年以上使ってきたヨーロッパ諸国とは文化的レベルが違います。

 

突然ですが、以下の問いに答えてみて下さい。お分りになりますか?

・正しい靴の履き方とは、どのようなものでしょうか?

・靴の重要な部分はどこでしょうか?

・正しい靴の選び方とは、どのようなものでしょうか?

 

  現代は子供たちを取り巻く環境や遊び方が、昔と比べて大きく変化しています。それに伴い、子供たちの足の土踏まずや浮き指など足の形にも確実に変化が見られます。実に40%以上の小中高生が、足にトラブルを抱えているというデータもあります。

 今まさに子供たちの足が、力強さ・人間らしさを失いつつあります。早急に対策しなければなりません。 私達大人は、子供たちの足のために何をすべきなのでしょうか? 

 

 そこで、「足育(あしいく)」です。

 

 現在、日本には「靴」の教育制度がありません。そのため大人も足や靴に対する知識が不足している現状であり、そのしわ寄せは子ども達の健康や安全にまで及んでいます。

 日本人が持つ履物に関しての意識は未だ「草履の文化」のままです。例えば「つま先を地面にトントンして履く・合わせる」といった行動は、「草履の鼻緒を足の親指と人差し指の間に挟む」ためのもので、正しい「靴」の履き方・合わせ方とは実は全く逆なのです。

 驚くべきは「トップアスリートですら靴の適切な履き方を知らない」という事実です。

 

 いま子ども達に必要なのは、健康で希望あふれる生活を送るために「足」と「靴」について正しい知識を獲得し、それをもとに行動する力をつけることです。

 

 当店は、「足育(あしいく)」を家庭はもちろん地域、保育園や幼稚園、何より「学校」でおこなうのが最良ではないかと考えます。


 何故、学校で「足育」を教える必要があるのでしょうか。
 それは、この問題は子供たちの将来のため「可及的速やかに」対策すべきで、しかも「生涯にわたり習慣化すべきこと」だからです。

 それができるのは、「教育機関」である学校です。(ですからまずは教師が、靴についての正しい知識を得た上で、実践する必要があります。)

 

足育の目的

・正しい足と靴の知識を子供とその親、ひいては社会全体に浸透させ個々の身体的バランスを改善することにより、日常生活の質を向上させることです。

 

 以下に挙げた「3つの靴行動力」を身につけることにより身体のバランスが良くなり、故障など足のトラブル予防、疲労の軽減、怪我の予防が期待できます。

 

 1.正しい靴の履き方を知り日常生活で実践する行動力

 2.靴サイズ選定力(足の正しいサイズを測り適切なサイズの靴を購入する力)

 3.靴の機能性選定力(靴の性能・機能性について正しい知識に基づき靴選びする力)

 

足育のメリット

・足や靴の構造、正しい選び方、正しい履き方を知り、それを良き習慣とすることで、身体のバランスが良くなり運動時のパフォーマンスが向上。事故などの危険を回避できる可能性も高くなります。

 

・身体的なバランスの向上により疲労・怪我・故障を予防あるいは軽減させることができます。

 

・バランスのとれた正しい姿勢により呼吸機能も改善されるので、筋肉さらには脳への充分な酸素供給がおこなわれ、体力・判断力・思考力の維持向上も期待できます。

 

・膝・腰・肩・首などへの負担も軽減できるので、当該部分の物理的ストレスをはじめ、頭痛、眼疲労、肩こりや顎の位置(噛み合わせなど)も改善が期待できます。

 

 

 子供の頃から「正しく」選んだ靴を「正しく」履くことができ、それを一生涯続けることができれば、身体の故障や怪我、病気になることも予防できるでしょう。楽しく運動ができて、楽しく学ぶことができて、思いやりのある人になれるでしょう。それがどんなに素晴らしいことか、想像に難くありません。

 

 靴について正しい知識を得た大人が、子どもと並んで玄関先に座り、一緒に正しい履き方で靴を履く。そんな光景が当たり前になる日を夢見て。

 

 当店は「足育」する皆さんを応援します!ご興味がおありの方は当店までお気軽に。