あるランナーの方から、
「ある程度走りが速くなったら、トレーニングシューズは要りませんよね?」と
言われました。
結論から言うと、要ります。必要です。
ランニングシューズと一口に言っても様々で、最近では各社趣向を凝らした商品が
ラインアップされています。
それに比例してランナーも少々、情報過多になっているようです。
シンプルに考えると、トレーニングシューズ、レース用シューズ、
ナチュラルモーションなどの所謂「第三勢力」シューズ。大まかに分ければ
この三種類に分けることが出来ます。
その中でのトレーニングシューズですが、これを初心者用と言っている
ランナーもいます。
しかし、「初心者用であるが初心者だけのものではない」のです。
トレーニングシューズはランニングシューズにおける全ての基本となるものなのです。
これは強く皆さんにお伝えしなくてはなりません。
中級・上級ランナーでも必ず必要となるものなのです。
ランナーの方の中には、速くなるに従い、使うシューズは薄く軽くなると
思い込みをしている方が多く見受けられますが、これは認識が偏っています。
速くなればなるほどトレーニングの目的により使い分け(履き分け)が必要となるので、
手持ちのシューズ(の種類)が増えるということになるのです。
日本人ランナーの良くない傾向として、シューズに「オールインワン」を求めがちです。
トレーニングに種類がありそれぞれに目的があり、そのためのシューズなのです。
それを一足で何とかしようとすると、必ずどこかに「しわ寄せ」が来ます。
怪我、故障がそれです。
シューズの批評で「アシックスのターサーをジョギングに使っているが
耐久性がイマイチ」なんて意見を書いている人がいますが全くのナンセンスです。
あのシューズは基本的にレース用で、トレーニング用と比較して耐久性、サポート性を
犠牲にしているのです。
ゆえにメーカー側も、練習などではトレーニングシューズと使い分けて欲しいと
考えているのです。
ではどのように履き分ければ良いでしょう。
強いサポート力、ジョグ等の長時間練習→「トレーニングシューズ」
スピード練習→「レース用シューズ」
短い使用時間、刺激を入れる、姿勢の確認等→「第三勢力のシューズ」
こんな感じで良いと思います。
全てのランナーが必ず持っているべきなのが、トレーニングシューズ。
後は、練習メニューによって、レースの種類によって目的別が増えていきます。
トレーニングの内容、目的によって履き分けるようにして下さい。
聡明なランナーの方になら、おわかり頂けるでしょう。