先日ランニングシューズ売り場に行きましたが、
未だに「初心者用」「上級者用」といった札が棚ごとに付けられて
売られていました。
残念だなぁ。これではランナーの間違った意識は変わりません。
ランニングシューズの選び方ですが、
基本的には初心者用や上級者用といったカテゴライズはありません。
クッション部分が厚めなものイコール初心者用、ではなく
「キロ6分ペースで効果的に走れる」ものが「トレーニングシューズ」
ということなのです。
トレーニングシューズは、「全てのランナーに必要なギア」です。
アシックスのGT-2000、ミズノのウェーブライダー等がそれに該当します。
そのキロ6分台で走ることができるシューズで速く走ることには問題ないのですが、
軽くて柔らかいレーシングシューズ(アシックスのターサー等)で
キロ6分台のゆっくりしたペースで走ってもトレーニング効果は期待できません。
いつも使っている、強くて使いやすい筋肉にしか刺激が入らないのです。
トレーニングシューズで刺激を入れたい筋肉は別にあります。
そうでなければ、メリハリの効いたトレーニングができません。
トレーニングシューズというものは比較的硬く作られているので、
足部の「あおり動作」を抑え、バランスを維持できるようになっています。
それにより内転筋群など、普段使わない筋肉に刺激が入ります。
さらに「シューズの真ん中に乗る」という感覚を持つことが出来るので、
身体の偏ったバランスを「ゼロ・ポイント」に戻してくれます。
やがて緊張により凝り固まっていた筋肉がほぐれ、新たな感覚が生まれます。
余計な力を使わずに運動できる身体になっていくんです。
シューズの選び方ひとつで、トレーニング効果は変わってきますよ~。