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どんな身体づくりをするか

怪我や故障って、なぜ起こってしまうのでしょう。

 

怪我・故障に付き物なのは「痛み」ですよね。
「痛み」を引き起こすメカニズムって、どんなものがあるでしょう。

 

身体が受けるストレスが、その原因です。

 

人が運動することにより、筋肉は縮んだり、ギューっと引き伸ばされたりします。
グッと曲げた関節の内側や、外からの力を受けて身体の組織は圧迫され潰されます。

 

筋肉が引き伸ばされることと圧迫されること、これが主に怪我や故障の原因となる
「物理的なストレス」です。
筋肉が運動によって引き伸ばされれば、腱、靭帯、関節、骨膜そして皮膚も

ストレスを受けます。

また圧迫されると筋肉だけでなく骨、関節包、軟骨などがストレスを受けます。

 

ストレスを受けた組織はやがて炎症を起こし、痛みを発してしまいます。

 

物理的なストレスをなるべく受けないよう身体を作ること、動きを習得すること、

道具を選ぶこと。それにより怪我や故障は減らすことができます。

トレーニングの目的は「競技力の向上」だけではなく「障害の予防」、

これがとても大切なんです。

 

では、どのような筋肉を作れば良いのでしょうか。
少なくともスポーツをする身体には、「硬い筋肉」は必要ありませんよね。

 

筋肉は引き伸ばされる際、その柔軟性でどのようなストレスを受けるかが決まります。
硬い筋肉は伸びにくいのでその分、周りの腱や骨へのストレスが増えます。

柔らかい筋肉は、それ自体で「引き伸ばされる」というストレスを吸収できます。
柔軟性の高い身体は動きが良いだけでなく、怪我や故障もしにくいのです。

 

ストレッチ要素のある筋力トレーニングはとても良いものです。

 

筋肉量が増えたとしてもストレッチなどでそのバランスを良くしていかなければ、

身体のパフォーマンスは向上しません。

力が入りっぱなしの筋肉は硬くなり、その逆の動きを受け持つ筋肉は伸びっぱなしで

弱っていきます。結果として動きは悪くなります。

 

身体も、やはりトータルバランスが大切なんですね~。

 

そして、シューズを正しく選び正しく履くだけでも「身体のバランスを整える」効果が

あるんですよ。
怪我や故障を減らすために、まず足元から始めてみませんか~?