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その足はホントにワイドサイズ?

巷にはまだまだ「自分の足は幅広甲高だ」と思い込んでいる人が少なくありません。

 

しかし、最近の傾向として、日本人の足のプロポーションは一昔前と比較して
足長(爪先から踵までの長さ)のわりに足囲(足の指の付け根周りの長さ)が
細めとなっており、相対的には幅が狭く、足の甲の厚みも薄めに変化してきています。

 

ある調査では4割の人が「スリムサイズ」、いわゆる「E」以下という報告があります。
それでも大きめのシューズを選ぶ人が少なくありません。

 

なぜでしょう?

 

市場に出回っている商品は相変わらず「レギュラーウィズ」が中心です。
いわゆる「EE」「2E」と言われているものです。多くの場合、必要なのは「E」以下の
スリムサイズ、ナローサイズなのにです。細い足型の人は選びようがありません。

これはメーカー、販売店側の問題です。

 

更に、日本人の足型のスリム化傾向にシューズが追い付いていません。
これもメーカーや販売店側に問題があるでしょう。
実は最近の国内メーカーは日本人の足型ではなく、欧米人の足型に合ったものを

送り出しています。
日本国内の市場規模が小さいからなのでしょうが、それでも日本人のユーザーは

国内メーカーだから日本人の足に合っているはずだと思い込んでいます。

とんだ落とし穴です。

 

次に、ユーザーが「正しい履き方」を知らないことが問題です。
「カカト」でシューズを合わせて履いていないのです。
まだまだ「つま先でトントン」して履くという間違った習慣が残っているのです。
つま先トントンの履き方では正しいシューズサイズが選べません。

 

そして「足がむくむから」「運動用だから」と、大きめのシューズを買う人も

少なくありません。これらも完全に間違った知識です。

よく「足はむくむから靴を買うのは夕方以降に」という人がいますが、
では靴屋さんは何故、朝からお店を開いているのでしょう?むくみは関係ありません。
運動用のシューズに無駄な余裕は必要ありません。怪我・故障の元です。

 

シューズを使う側の皆さんも、シューズについてもっと知らなければならないのです。
でなければ、健康のために始めたはずの運動で身体を壊してしまいます。

メーカーや販売店に踊らされてはいけません。

 

シューズ売り場に行ったら、まず「足のサイズを測ってくれ」と言いましょう。
必ず、納得できるまで試し履きをしましょう。
そしてもし、測ったサイズより1㎝大きいものを店員が勧めてきたら、

正しい履き方を答えられなかったら、
試し履きを嫌がったら、その店はダメです。即刻出ましょう。

 

頑張って稼いだお金から1万円以上もはたいて、「怪我・故障の元」を買う必要は

ありませんよ~!