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「引き腕」を意識する

今回はランニングフォームについて。本日当店のスクールでもご提案しました「引き腕」です。

 

腕振りは、ジョグや長距離ラン、特に初心者は身体の前でプラプラさせるだけの方が多く見受けられますが

「ひじ」を後ろにしっかり引く事で反対側の腕も可動域が広がり、両腕の動きに意思が生まれます。

 

腕振りの可動域が大きく取れると、

 

・ラン時の上半身の動きで脚の動きをリードできます。

・上半身と下半身が連動することで、ストライド(歩幅)がさらに大きくなります。

・肩胛骨を使うことで姿勢が良くなり、ブレーキとなる身体の動きが抑えられます。

・姿勢が良くなるので足裏の荷重移動ラインも意識できます。

・足部→膝→股関節と刺激が入り、身体全体で良いバランスが取れます。

・最近流行の厚底シューズを使う際にも不可欠な要素です。

 

 

例えば、ボートを一本のパドルで漕いでいるとしましょう。すると大概の人は手前に引く腕の力で漕ぎます。

でもスピードアップする場合、引き腕を動かしつつ更にパドルの上を持っている手を押すように使うと、疲れずにモア・パワーを出すことができます。

 

魚釣りの場合。片方の手で竿の下を持ち、もう一方の手でその少し上を持ちます。竿を操作する時、通常は上側の手に意識を持って動かしますが、投げ釣りをする場合は、その動きに下側の手の「引き」の動きを追加します。

そうすると竿の動きがグンと加速するので、より遠くまで仕掛けを飛ばすことができます。

 

自転車に乗っているとしましょう。当店の自転車のスクールを受講された方はお分りかと思いますが、

クランク(ペダル)を回す際は踏み込む前足だけではなく、後ろの足の動きも考えることで足の負担は軽く

なります。

 

 

そして、ランニングの場合は「引き腕」がそれです。

 

どうです?押してダメなら引いてみな、じゃないですけど、常識の「逆」に「気づき」があったりしますよ~。