フルマラソンを走りきるために、練習用のランニングシューズを購入検討されている方へ。
たった一度のレースに使用するものとデイリートレーニング用シューズは同じとは限らないのです。
シューズの使い分けを考えて下さい、というお話です。
当ブログや当店のシューズコンサルなどでおススメしている「足に合ったランニングシューズ」は、
故障を予防し毎日毎週のトレーニング効果をより上げる、「日常」のためのものです。
一方で、一日で何時間も走り続けるフルマラソンは「非日常」の世界です。
日常の練習とは置かれた状況が違います。
極論ですが、たった一度に限って言えば、フルマラソンを大きめ・ワイドサイズのシューズを履いても
恐らくは走り切れるでしょう。
しかし大きめサイズのシューズでフルマラソンを走り切れたからといって、その「ダブダブシューズ」で
日々の練習をしてはいけないのです。
もちろんフルマラソンも日常の練習も、適正サイズであれば同じシューズを使えますが。
身体の真ん中、重心の真下、効率の良いフォーム、これらを体得するためには「足に合ったシューズ」が
必要です。日々の練習でそのシューズを使うことが、フォームを洗練させ、ケガや故障を予防することにも
なるのです。
しっかりサイズを追い込んだデイトレ用シューズを日常の練習に使っている人なら、本番のレースでは
ワンサイズ大きめのシューズで走っても大丈夫。なぜなら日常の練習で使っているシューズが身体にしっかり
刺激を入れて、身体の使い方を脳にインストールしているからです。
例えば30kmあたりで小指が痛くなるなどの症状が出る場合、本番のレースではワンサイズ大きめのシューズを
チョイスするのは「あり」です。
当店のお客様にもそのような方はいらっしゃいますし、無事完走、目標も達成されました。
でも「黒爪になるのが嫌だから」「むくみ足だから」という理由でサイズを大きめ・幅広にしようとお考えなら、
おススメできません。どちらの問題もそれでは解決しませんから。