「ランニングシューズを買いに行こうかな。」
---何用のシューズですか?
「ランニング用だよ、決まってるでしょ!」
いやいやちょっとお待ちください。ランニングシューズの種類、実はたくさんあります。
シューズの使用目的は?トレーニング用か、レース用か、せめてこれくらいは決めておきましょう。
ランニングシューズはそれぞれ「走るペース」に合わせて設計されています。
大まかに分けると、デイトレーニング用、テンポアップ用、レース用といったところ。
「レース用」等のシューズをジョギングやアップに使用してもその効果がないだけでなく身体、筋肉への負荷が
大きいので、特にトレーニング不足の方が長距離、長時間使用すると確実に故障の原因になります。
カーボンやグラスファイバープレート入り厚底シューズなどもこのタイプですね。
トレーニングで使用するランニングシューズは基本的に6分/km前後のスピードで比較的長時間、長距離を
走るためのものです。その間、姿勢をサポートし衝撃から足や身体を守る性能が求められます。
ですから「軽さ」「柔らかさ」を求めるような、所謂「走りやすそう」というイメージでは選ばないで下さい。
シューズが硬い、重いというのは足を守る機能を持つ「部品」が集まった結果です。
登山靴って重いですよね。実はあれが、靴として最高のサポート機能を持っています。
あの靴から、走るために不要なものを外していった結果がランニングシューズなのです。ですからもともと、
他の靴と比較して軽くできています。
100mなどの短距離走ではなく、アスファルトの上で何時間も走るためのものを買うのであれば、やはりしっかりしたサポート機能が必要です。それがケガ・故障の元となる身体バランスの崩れを防ぎ、路面からの衝撃を
和らげてくれるのです。だから安心してトレーニングすることができます。
ところがメーカー(または売り場)としては「売りたい」ので、シューズの軽さや柔らかさ、クッション、
はたまた「幅広」など「履いてて楽そう」をイメージさせて消費者の皆さんに買わせようしようとします。
ちょっと待って!貴方が一生懸命働いて、稼いだお金で買うのです。売り場の口車に乗せられないよう、
よく考えましょう。このご時世に1万円も2万円も出して、「故障の元」を買う羽目になるかもしれません。
当店にご来店のお客様も、サイズを含めシューズの選定を間違った結果ケガや故障で悩む方が少なくありません。
もし貴方がランニングシューズを「一足しか持たない」つもりなのであれば、迷わず「デイトレーニング用」を
購入して下さい。それがケガ・故障を予防します。ランナーとしてのレベルは関係ありません。
他のテンポアップ用、レース用シューズは「トレーニング用の他に買い増し」というのがオススメです。
どうせならケガや故障せず、ランニングを楽しみたいでしょ!?